美容パックは、短時間で肌に栄養を与えられる便利な美容アイテムです。肌がもちもちになったり、毛穴がすっきりするなど肌のコンディションを整えることができます。しかし、肌に良いとはいえ、毎日美容パックをするのは良くないと聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。ここでは、本当に毎日美容パックをしてはいけないのか、また美容パックの効果的な使用方法などについて詳しく解説します。
【美肌パックの主な効果とは?】
美肌パックは、通常のスキンケアにプラスするお手入れ方法です。肌の悩みに合わせて必要な美容成分を補うことができます。美肌パックに配合されている成分によって効果は異なりますが、主な効果は保湿です。美肌パックが潤いを与え、みずみずしい肌へと導いてくれます。
【美肌パックは毎日やるのは良くないというのは本当!?】
美肌パックには肌に良い成分が含まれているのに、毎日やるのは良くないと言われているのはなぜなのでしょうか。毎日やるのが良い、悪いについては賛否両論ありますが、毎日やるリスクとしては肌トラブルを引き起こす可能性があることです。美肌パックをすると肌に潤いが与えられますが、角質層が貯えられる水分量には限度があります。水分を与えすぎると肌がふやけた状態になり、かえって水分バランスが崩れてしまうのです。そうなると肌のバリア機能が低下し、肌トラブルを起こす可能性もあります。また、たくさんの美容成分をたくさん肌に与えることで栄養過多の状態にしてしまい、ニキビの原因になる場合もあります。
【美肌パックの正しい使用方法は?】
美肌パックの正しい使用方法は、それぞれのパックに記載された内容を守って使用することです。長時間つければ良いというわけではなく、記載されている時間を守って使用しましょう。例えば、寝る前に肌にのせ、そのまま朝まで眠るのは良くありません。使用頻度も週1回から2回程度が一般的です。
【美肌パックの注意点】
美肌パックで正しい効果を得るためには、使い方に気をつける必要があります。ここでは、注意すべきポイントを5つご紹介します。
◆お風呂でパックする
お風呂に入ると毛穴が開き、美容成分をしっかり吸収できそうだから美肌パックをするのに最適だと思っていませんか。実はお風呂では体が温まり、毛穴から発汗してデトックスしている状態です。毒素の排出作業中であるため、美容成分が吸収されにくくなっています。そのため、パックには不向きです。また、発汗中の肌の上からマスクをかぶせてしまうと、発汗が適切に行えなくなる恐れもあります。
◆指定の時間を超えてパックをしてしまう
指定の時間を超えてパックがカラカラになるまでつけていると、肌に潤いを与えるどころか逆に乾燥させてしまいます。美肌パックの水分と一緒に肌の水分も蒸発しますので、望むような効果を得たいなら時間を守って使用しましょう。
◆パッケージの置き方
1枚ずつ個包装になっている美肌パックは、パッケージを立てた方が省スペースで保管できます。しかし、パッケージを立てておくと美容液が下に溜まってしまい、パックの上部が乾燥してしまうことがあります。場所は取りますが、可能な限りパッケージを寝かせて置くようにしましょう。
◆冷蔵庫で保管
美肌パックを冷蔵庫で保管しておくと、使う時にひんやりして気持ちいいという方もいるでしょう。しかし、冷蔵庫で保管すると美容成分が結晶化し、肌を傷つけたり本来の効果を発揮できなくなることもあります。そのため、冷蔵庫ではなく、直射日光の当たらない冷暗所で保管するのがベストです。
◆使用法を間違えないために使用方法を確認する事
美肌パックの使用時間や使い方は、それぞれ異なります。間違った使い方をしないためにも、使用する前にきちんと使用方法を確認しましょう。”
【美肌パックは高いものほどいいのか?】
美肌パックの価格帯は広く、1枚当たり100円ほどのプチプラから1枚5,000円以上の高価なものまで様々です。高いものほど質の良い美容成分が配合され、肌への効果も高そうに感じますが、必ずしもそうではありません。美肌パックの価格には美容成分だけでなく、人件費や広告費なども含まれています。そのため、ほとんど変わらない成分が配合されたパックでも価格に差が出てしまいます。高いから良いという先入観を捨て、自分の肌に合うものを選びましょう。
【美肌パックの種類とは?】
美肌パックは、大きく5つの種類に分けられます。
◆シートタイプ
シートタイプは最も一般的な美肌パックで、美容液が浸透したシートを肌にのせて使用します。簡単に使えるのが魅力です。
◆はがすタイプ
はがすタイプはパックを塗り、しばらく放置して乾いたらはがします。古い角質や毛穴の汚れなどを除去できますが肌への負担が大きいため、頻繁に使用するのは避けた方が良いでしょう。
◆洗い流すタイプ
洗い流すタイプはパックを肌に塗った後しばらく放置し、ぬるま湯で洗い流して使用します。配合されている美容成分により、さまざまな効果が得られます。
◆ふき取りタイプ
ふき取りタイプはパックを肌に塗った後しばらく放置し、コットンやティッシュなどで拭き取ります。美容成分が肌に浸透し、肌の調子を改善することができます。ゴシゴシふき取ると肌を傷つけてしまいますので、優しくふき取ることが大切です。
◆塗りっぱなしタイプ
塗りっぱなしタイプは、寝る前に塗って朝まで放置します。洗い流したりふき取る煩わしさがないことから、ズボラな人でもチャレンジしやすいパックです。”
【パックは成分で選ぶべき?】
パックは、肌の悩みに合わせた成分で選ぶと望むような効果が得やすくなります。ここでは、気になる悩みに合った成分をご紹介します。
◆美白
パックに美白効果を望むなら、ビタミンC誘導体やアルブチン、ハイドロキノンなどの成分が配合されているものが良いでしょう。ただし、肌に刺激が強い成分でもあるため、頻繁に使用するのはNGです。
◆乾燥
乾燥に悩まされているなら、セラミドやヒアルロン酸、スクワランなどが配合されたパックが良いでしょう。
◆敏感肌
敏感肌の場合は、肌に刺激が強い成分が含まれていないパックを選ぶことが大事です。防腐剤や着色料、香料などの添加物だけでなく、サリチル酸やグリコール酸などのピーリング成分が含まれているものも避けた方が無難です。
◆肌の張り
肌の張りを望むなら、セラミドやプロテオグリカン、アミノ酸などの保湿成分が配合されているパックが適しています。”
【まとめ】
美容パックは肌に良いとはいえ、毎日使うと肌のバリア機能を弱めることもあります。肌に良いことをしているつもりが、実は逆効果ということにならないためにも、美容パックの使用方法はきちんと確認する必要があります。正しく使えば肌のコンディションを改善できますので、使用時間や使用頻度を守り、ワンランク上のスキンケアを行いましょう。