癖毛の人必見！ケラチントリートメントの効果とは？

美容業界でも様々な新技術の開発が進んでいますが、中でもケラチントリートメントと呼ばれる施術に注目が集まっています。ケラチントリートメントは特に癖毛に悩む女性からの人気が高まっており、トレンドに対応するために導入を検討しているお店も多いようです。今回は、ケラチントリートメントについてメリット・デメリットを中心に詳しく見ていきます。

ケラチントリートメントとは？

ケラチンとはタンパク質の一種で、人間の髪の約80％を占める主成分です。髪は内部から順番に毛髄質・毛皮質・毛小皮という3層構造になっており、ケラチンは毛髄質に多く含まれています。ケラチンが不足すると髪にハリやコシが無くなってしまい、髪がパサついたりスタイリングが上手く決まらないことが多くなります。ケラチントリートメントでは髪に対してケラチンを塗布し、最後に熱でコーティングする事によって内部から髪を元気にします。

ケラチントリートメントの成分は？

ケラチントリートメントの成分は、主に「加水分解ケラチン」と「アミノ酸成分」の2種類です。ケラチンの分子は比較的大きいため、そのままでは外部から浸透させる事が出来ません。そのため、加水分解という方法で小さく分解したケラチンを用いるのが一般的です。ケラチンが不足した部分に入り込んでいくため、髪の補修効果が期待出来ます。また、髪内部に残存しているケラチンとの結合反応性をより一層高めた低分子活性ケラチンと呼ばれる成分も開発されています。アミノ酸成分は主にグリシン・グルタミン酸・セリンなどが配合されており、ケラチンタンパク質の構成を促して保湿効果をもたらします。

ケラチントリートメントの効果とは？

ケラチントリートメントは髪の主成分を外部から補う事で、様々な効果が期待出来ます。例えば、トリートメントに補修・保湿効果があるため、髪のパサつきが抑えられて手触りが良くなり、しなやかな髪を実現できます。また、髪が持つ本来のコシとハリを取り戻せるため、うねりが無くキレイな髪のラインが手に入ります。

ケラチントリートメントの価格相場は？

ケラチントリートメントの相場は、都内の美容室であれば1～2万円前後となっています。低分子活性ケラチンを配合したトリートメントの場合には、1万5,000～3万円前後に相場が上がります。トリートメント剤を用いることから、髪の長さによって料金を段階的に設定しているサロンもあります。また、ケラチントリートメントにはセルフ施術用の市販品も展開されていて、こちらの相場は1,500～4,000円前後です。

ケラチントリートメントで効果を感じる回数や時間は？

ヘアケアの中には複数回の施術が必要になるものもありますが、ケラチントリートメントは1度の施術で効果を実感出来るケースが多いです。施術時間も平均して1時間半程度ですから、手軽に利用しやすいと言えるでしょう。効果の持続時間は約2ヶ月で、長い人であれば3ヶ月程度と言われています。

ケラチントリートメントはどういう髪の悩みに適しているの？

ケラチントリートメントは髪のハリとコシを得られることから、髪質が柔らかくボリューム感が無い事に悩んでいる人におすすめです。また、カラーリングなどのダメージで髪が傷んでしまったり、細くなってしまった人も効果を実感出来るでしょう。髪が元気になる事で真っ直ぐに伸びやすくなるため、癖毛やうねり毛に悩んでいる人にも適しています。

ケラチントリートメントのメリット

ケラチントリートメントは髪の悩みを幅広く改善できるため、おしゃれ好きの女性から特に人気を集めています。主なメリットは次の3点ですので、しっかりと把握しておきましょう。

◆痛んでいる髪に使える

ケラチントリートメントは髪内部のケラチンを補う事が主な施術内容であるため、髪へのダメージが少ないというメリットがあります。施術の最後には熱によるコーティングを行いますが、一般的なドライヤーやヘアアイロンと同程度の温度ですので過度な負担はかかりません。カラーリングやブリーチで傷んでいる髪にも施術可能なことから、幅広い人が利用できます。

◆癖毛が改善できる

癖毛は理想の髪を実現したい人の悩みとして代表的なものと言えますが、ケラチントリートメントはその癖毛に対して有効なアプローチ方法となります。ハネやうねりが取れるだけでなく、髪質を根本から健康的なものにしてくれますので一石二鳥の施術と言って良いでしょう。

◆ノーマルなトリートメントより効果が長く持つ

ヘアケアトリートメントには様々な種類がありますが、ケラチントリートメントはその中でも比較的効果の長いものとして知られています。2～3ヶ月程度効果が持続するため、利用者の満足度も高いです。月1回のペースでサロンに通っている人であれば、毎回施術する必要が無いのも嬉しいポイントです。

ケラチントリートメントのデメリット

魅力の多いケラチントリートメントですが、施術にあたって注意しておきたいポイントもいくつかあります。予期せぬトラブルを避けるためにも、次の注意点を理解しておきましょう。

◆髪色が落ちやすい

ケラチントリートメントには基本的に酸熱成分が含まれていますが、この成分が髪色を落としてしまう事があります。特にカラーリング直後に施術する場合には注意が必要ですので、覚えておきましょう。また、ケラチントリートメント後は酸熱成分が髪に残留するため、カラーリングの色が入りにくくなる点も知っておきたいポイントです。

◆パーマを当てた時にかかりにくい

ケラチントリートメントに含まれている酸熱成分は他の薬剤との相性があまり良くないため、パーマ剤と干渉する可能性が高いです。ケラチントリートメントの施術から数週間はパーマがかかりにくい状態になることから、パーマをかけている方はトリートメントをするタイミングについて、美容師とよく相談する必要があります。

◆ケラチントリートメントの独特な匂いが残る

ケラチンは動物性タンパク質に分類される成分であり、トリートメントに配合されているケラチンも同様です。動物性タンパク質は独特の香りがあるため、苦手な人にとっては髪に残った香りがデメリットになる事もあります。ただし、この香りは数日間で取れますので、予め注意点として知っておけば問題ないでしょう。トリートメント剤によってはリンゴ系の香料を用いてカバーしているものもあります。

まとめ

ケラチントリートメントは髪への負担が少なく、癖毛解消と髪質改善を同時に実現出来る効率的な施術方法です、効果の持続期間も長く、利用者からの需要は年々高まっています。専門的で大掛かりな機材を必要としないため、サロンとしても導入しやすい施術であると言えます。ケラチントリートメントで理想の髪を実現しましょう。