化粧水と乳液のポイント


今回は化粧水と乳液の付け方と選び方のポイントについてお話しさせていただきます。
化粧水と乳液はスキンケアの最も基本のケアと言えます。それだけに間違ったやり方や商品選びをしているとせっかくの美容効果も半減してしまい、過剰な付けすぎなどは逆に肌を乾燥させてしまったりトラブルの原因にも繋がります。スキンケアの基本を抑えることで確実にあなたの肌は綺麗になっていくので今日はこの化粧水と乳液について一緒に知識を深めていきましょう。

化粧水と乳液の役割・効果

まずは化粧水と乳液の役割について見ていきましょう。

結論からも申し上げますと、化粧水は「浸透しやすくする」という役割が重要です。人の肌は本来とても強くできており、水を体内に入れないような作りになっています。たとえ1日中お風呂やプールに浸かっていても体内に浸透してくようなことはありません。
その肌に美容成分などを浸透しやすくするために必要となってくるのが化粧水です。化粧水にはグリセリンやエタノールなどのほか、肌を柔軟にするエモリエント剤、さまざまな保湿成分が含まれており、これらによって肌に浸透しやすい状態を作ってくれます。
また、肌に美容液をムラなくいきわたらせるための役割や、肌の油分バランスを整えたりもしてくれる役割も担っています。
せっかく高価な美容液などを使っていても肌の下準備が整い浸透しやすい状態になっていないと効果は半減してしまいます。美容液の効果を最大限に高めるためにも化粧水の「浸透しやすくする」という役割が重要になってくるのです。

また、化粧水を選ぶ際はビタミンC誘導体、水溶性の抗酸化成分や保湿成分など水に溶けやすい保湿成分を含んだものがオススメです。
ラベルに書かれている成分表示を確認して購入しましょう。成分表示は含まれている成分量が多い順から上に書かれるのでなるべく上に書かれているものが保湿成分であるか、どんな成分かもあらかじめチェックしておくと良いでしょう。

次に乳液です。乳液の役割は「閉じ込めること」です。
ただ化粧水を付けただけでは浸透しやすくはなるのですが
しばらくして化粧水は肌表面から化粧水は蒸発してしまいます。
そこで乳液の役割です。

本来、肌には「皮脂膜」という汗と皮脂が混ざってできる薄い膜によってコーティングされており、この膜によって水分が保たれています。この「皮脂膜」の代わりとなるのが乳液です。
洗顔後は皮脂膜がなくなっている状態です。その後に化粧水をすることで肌が柔らかくなり、美容成分が浸透しやすい状態となります。
このままだと蒸発してしまうところに乳液を使います。
乳液を使うことにより、美容成分をそのまま肌に「閉じ込める」役割を担っているのです。
また、乳液には角質を柔らかくして肌のきめを整える役割もあります。
乳液をつけることで肌をやわらかくし保湿成分や美容成分を、そのまま肌にとどめます。それにより肌の奥の方まで美容成分が浸透し、高い効果を得ることができます。
なので、化粧水だけやって乳液をつけないのはスキンケアとしては勿体無いことをしていることになります。ぜひ、化粧水と乳液はセットで行い、美容成分をより長く、奥深くまで肌にキープしている状態を作りましょう。

化粧水と乳液をつける順番

次に化粧水と乳液をつける順番についてお話しさせていただきます。
基本的な流れとしては【メイク落とし】→【洗顔】→【化粧水】→【乳液(美容液)】となります。

上でも少し触れましたが、洗顔後は皮脂が洗い流され肌は何もコーティングされていないまっさらな状態です。
その状態でも美容成分は多少浸透するのですが、
より浸透しやすい状態とするために化粧水をつけます。
化粧水は洗顔後になるべく早く行うことがポイントです。
毛穴も開いており、顔の血行状態も良い洗顔直後に化粧水を行うことでより、化粧水の成分が行き渡り、肌の調子を整えてくれます。
化粧水はラベルに書かれている適正量・適正なやり方に従い、十分に肌が保湿されるように行ってください。
化粧水が終わったら、今後はその化粧水が乾ききらないうちに乳液をつけます。乳液には“セラミド”などの有効保湿成分などが含まれており、乳液をすることで肌にコーティングがされます。
しばらくすると肌は元のように「皮脂膜」を作り肌の表面を覆うようになるので、乳液はその「皮脂膜」ができるまでのつなぎとして肌に美容成分をとどめてくれてます。

一般的には上記のような手順ですが先行乳液の商品に限っては
【メイク落とし】→【洗顔】→【乳液】→【化粧水】→【美容液】
という順番になります。
先行乳液は、洗顔後の肌に水分・油分・保湿成分などのうるおいを与え、肌をやわらげる役割があります。
そのため、化粧水よりも先につける必要があります。
これは乳液の種類によって異なるので、しっかりと乳液のタイプを把握しておきましょう。
また、先行乳液の場合は美容液の後にクリームなどを使い、美容液をとどめる対応をしておくとより美容効果が高まります。
やり方をいろいろと試し、自分にあった化粧水、乳液を見つけてみてください。乳液の商品によっては手順が変わってくるので、その点だけ注意し、正しい手順でスキンケアを行いましょう。

化粧水と乳液をつけるときのポイント

ハンドプレスをする

化粧水や乳液をつける際はなるべくなら手で行うことをお勧めします。それは「ハンドプレス」ができるからです。化粧水や乳液をつけ終わった後はハンドプレスを行い、肌に優しくなじませます。
手の体温と指先により肌全体に均等に成分が浸透します。
また手で行いことで、自分の肌の張り具合、もっちり感、カサつき、トラブルの有無などもその場でチェックができます。
ぜひハンドプレスを行いながら、自分の肌のコンディションをチェックしてください。常に自分の肌の感触を覚えておき、スキンケア用品を変えた際に違いがわかるようにしておきましょう。

それにより自分の肌に合っているかの見極めも行えます。

コットンパックをする

またコットンパックによってなじませることもできます。
適量をコットンに取った後顔に貼り付け、しばらく置いておきます。コットンではより細かな繊維によって美容成分が浸透するので、ムラがなく広がっていきます。
特に化粧水では、プチプラで安く、量の多い化粧水も販売されています。乾燥が気になる方や20代後半になり、肌質が変化してきたという方はこれらのプチプラの化粧水をコットンパックし、保湿力を高めても良いでしょう。

化粧水・乳液の選び方のポイント

次に化粧水と乳液のの選び方のポイントをお話しさせていただきます。 

『化粧水』

「医薬部外品」
化粧水ではまず「医薬部外品」の表示がされているものを選びましょう。これは国が商品に対して何かしらの効果が実証された場合に表示されるものです。「医薬部外品」と書かれているものは効果がある商品なので、美白や、シミ、保湿といった商品の特徴である効果が得られやすいです。

「目的を持って選ぶ」
次に、目的をしっかり持って選びましょう。化粧水は本当にたくさん種類があり、価格もピンからキリまであります。大切なのは自分の肌、目的に合っている化粧水かどうかです。例えば乾燥しやすい肌の方でしたら、保湿成分であるヒアルロン酸が含まれている化粧水が良いでしょうし、ニキビができやすいという方はニキビ予防成分やグリチルリチン酸ジカリウムといったニキビ菌を退治する成分が含まれたものを選ぶと良いでしょう。
美白が目的である方はメラニンの生成を抑えるビタミンC誘導体などの成分がおく含まれているなど、化粧水によって構成成分は大きく異なるので、自分の肌に必要な成分を覚えておくと良いでしょう。
「継続できる価格」
また、継続して使い続けれる価格の商品かどうかも重要です。肌にはターンオーバーという生成周期があり、およそ28日で生まれ変わります。なので、効能のある化粧水を使い始めたとしても実際に効果がはっきり出てくるまでには3ヶ月ほどかかります。
効果が見られないからといって1ヶ月でにあれこれ化粧水をかえてしまうよりかはまずは3ヶ月じっくり使い続けることをオススメします。時間をかけて肌の性質が代わり効果が実家できるはずです。
ただし、使い始めてヒリヒリしたり、トラブルが出た場合は根本的にあなたの肌体質に合っていないので、そのような場合はすぐに使うのをやめましょう。

『乳液』

「自分の肌状態に合うもの」
続いて乳液です。選ぶ基準のひとつが「自分の肌状態に合うものを選ぶ」ことです。肌が乾燥しやすい方は、油分が多めでしっとりとしたの乳液でしっかりと保湿キープできる乳液を選びましょう。特に20代後半になってくると、肌が乾燥しやすくより保湿成分が重要になってきます。また冬など乾燥が辛い時期などには少し油分の多めの乳液にし、夜寝ている間でもしっかりと保湿キープで切るように使い分けても良いでしょう。

逆に、肌が全体的にべたつきやすい方は、油分は控えめのみずみずしい乳液の方が良いでしょう。
特に20代前半までの若い方は肌の保湿力も高いので油分は少なめにして置いた方がオススメです。また、保湿成分の多い化粧水や、美容液によって保湿を十分確保されているという方も油分は少なめが良いです。最近のスキンケはどれも保湿の性能が高いので乳液をつける時点で十分保湿されている場合があります。そのあとに油分が多い乳液をつけてしまうと肌がベタついた状態になるのでそのような場合は、油分控えめで

さらっとした乳液とすると良いでしょう。

「継続できる価格」
また、化粧水と同様に継続して使い続けれる乳液を選びましょう。スキンケアは毎日ずーっと行うことです。お財布とも相談して、無理なく使い続けれる価格の商品を愛用していきましょう。

まとめ

今回は化粧水と乳液についてお話させていただきました。
スキンケアの基本とも言えるこの2つのケアですが、この2つをしっかりやるだけでも
見違えるように肌は変わります。特に毎日行うことなので、付け方やタイミングを正しく知っているかどうかで効果は大きく変わってきます。
最近では化粧水もかなりの種類が店頭に並び、選ぶときも迷ってしまうことが多いのではないでしょうか?化粧水も乳液も自分の肌体質に合っているかどうかが、非常に重要なポイントになります。
化粧品売り場などで、肌チェックをおこなってくれる場所もあるのでまだやったことがないという方はぜひ、一度試して見ましょう。自分の肌のことを知ることが美しい肌への近道となります。
記事の前半にも書かせていただいたように化粧水の役割は「浸透しやすくする」ことであり、乳液は「閉じ込める」ことです。この役割のイメージをしっかり持って、自分にあった成分・価格のスキンケアを継続して行いましょう。この2つの基本が守れていればあなたの肌はどんどん綺麗になっていくはずです。

この記事であなたの肌がより綺麗になればと思います。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。

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