化粧水の保湿について


肌がカサついたり、つっぱったりする「乾燥肌」。

肌が乾燥すると化粧のノリも悪くなり、実年齢よりも老けて見える、なんてこともあるかもしれません。

今回は乾燥肌向けの化粧水の選び方と、オススメの化粧水をご紹介します。

乾燥肌の原因

乾燥肌とは、肌の水分と油分が不足している状態で、「肌がカサつく」「肌がつっぱる」「鱗屑(角層の結合性が弱くなったために壊れた角質細胞が、皮膚表面に付着してしまい、白く粉をふいたようにみえること)」「皮膚がさかむける」などといった症状があらわれます。

また、乾燥肌は、肌を保護するバリア機能が著しく低下した状態となるため、紫外線などの外部刺激に弱く、この状態のまま放置しておくと、シワ・くすみ・シミの原因になることもあります。

そんな乾燥肌の原因は、ずばり肌内部の「セラミド」の不足です。

「セラミド」とは、角層と細胞と細胞の内部を満たしている成分で、肌の水分蒸発を防ぐ働きをしています。
セラミドが不足すると、肌内部の水分を保つことが出来なくなり、乾燥肌となってしまいます。
皮脂の分泌量自体も低下し、皮膚の水分は発汗・不感蒸泄によってますます肌の水分は失われていきます。

セラミドは、
 ・加齢
 ・季節による極度の乾燥
 ・食生活や睡眠など、生活習慣の乱れ

などの事柄によって減少し、そこへ間違ったスキンケアを行うと、乾燥肌はより一層深刻なものとなってしまいます。

また、ネイルリムーバーなどに含まれるアセトンなどの油溶性有機溶剤が肌に触れることで、必要以上に皮脂が取り除かれてしまい、角質細胞間脂質が破壊されてしまい、乾燥につながることもあります。

乾燥肌用の化粧水選びのポイント

では、どのようなスキンケアがよいのでしょうか、乾燥肌向けの化粧水の選び方について解説していきます。

乾燥肌用の化粧水を選ぶにあたって、重要なことは以下の2つです。

①セラミド配合の高保湿化粧水をえらぶこと

先程もお話ししたように、乾燥肌の原因は「セラミド」の不足です。
乾燥肌の方は高保湿成分「セラミド」が配合された化粧水を選ぶとよいでしょう。

また、セラミドには複数の種類があり、それぞれ異なった働きをします。ですので、複数種類のセラミドが入った化粧水を選ぶことをオススメします。
複数種類のセラミドの中でも、セラミド1、2、3……など、数字が後ろについた、「ヒト型セラミド」が配合されたものは肌になじみやすく、特にオススメです。

②アルコール系をさける

エタノール・ブタノール・ベヘニルアルコールなどのアルコールは、水や油に溶けにくい成分や香料、色素を溶かすときに使われます。

アルコールが入った化粧水は、肌つけた時に水分を奪ってしまい、刺激になることがあります。
乾燥肌の方はできるだけ避けましょう。

乾燥肌にオススメの化粧水

続いて、実際に乾燥肌さんにオススメの化粧水を、具体的にご紹介していきます。

イチオシ化粧水

・アヤナス ローション コンセントレート(DECENCIA)
ポーラ・オルビスグループの、敏感肌用専門ブランドDECENCIAの化粧水である、「アヤナス ローション コンセントレート」は、通常よりも小さく、肌に浸透しやすい、「セラミドナノスフィア」を配合することで、潤いを奥まで浸透させることができます。

・ヒフミド エッセンスローション(小林製薬)
小林製薬の基礎化粧品である「ヒフミド エッセンスローション」は、複数種類のセラミドが配合されており、その中には「ヒト型セラミド」ふくまれています。ヒト型セラミドは、その他のセラミドと比べ保水力が約3倍もあり、肌の潤いが長時間保つことができます。

<プチプラ化粧水>
・化粧水・敏感肌用 高保湿タイプ(無印良品) 200mL・666円
無印良品の「化粧水・敏感肌用 高保湿タイプ」は、200mLで666円という低価格であり、ヒアルロン酸やリピジュアRなど、保湿効果の高い成分がしっかりと配合されているコスパの非常に高い化粧水です。

・ハトムギ化粧水 スキンコンディショナー(naturie) 500mL・650円
naturieの「ハトムギ化粧水 スキンコンディショナー」は、天然の植物由来の保湿成分を使用しています。さっぱりとした使用感ながら、肌馴染みがよくしっかりと保湿を行います。500mLで650円とお求め安く、香料・着色料成分は取り除いた、シンプルな成分の構成となっており、たっぷりと化粧水を使いたい方、またローションパックにもオススメです。

30代向け化粧水

・化粧水 コクしっとりタイプ(ちふれ)
ちふれの「化粧水 コクしっとりタイプ」は、ヒアルロン酸、加水分解ヒアルロンの他、7種類の保湿成分が配合されています。肌に潤いを与えると同時に、価格は1000円以下と低価格で、安心してたっぷりと使用することができます。

・アスタリフト ローション(富士フィルム)
富士フィルムの「アスタリフト ローション」は、アスタキサンチン・リコピン・3種のコラーゲン・ヒアルロン酸などの成分が配合されています。富士フィルム独自の技術により小さくした美容成分は、肌の奥深くまで届き、肌細部まで潤いが浸透をかなえることができます。

40代向け化粧水

・バイタライジングローション(ETVOS)
ETVOSの「バイタライジングローション」は、保湿成分としてヒト型セラミド・ヒアルロン酸の他、ハリを与える美容成分としてアルガン幹細胞を配合し、高保湿化粧水となっております。
また、鉱物油・シリコン合成界面活性剤・キレート剤・パラベン・着色料・合成香料を一切使っておらず、敏感肌でも使うことのできる低刺激な化粧水です。

・QuSomeローション(ビーグレン)
ビーグレンの「QuSomeローション」は、ビーグレン独自の浸透テクノロジー「チャージド・キューソーム」によって、乾燥や加齢によって硬くなった肌に潤いをあたえます。
高保湿なだけでなく、シミやシワのエイジングケアもできる化粧水です。
セラミドをつくりだす、「ビタミンC誘導体」が配合されていて、肌内部に保湿成分を長時間キープすることが出来ます。

化粧水をつけるポイント

乾燥肌の方が化粧水をつけるときに気をつけなきゃいけないポイントは、
 ・肌の水分はどんどん失われていってしまうので、1秒でも早く化粧水をつける
 ・適量を数回に分け、隅々までつける
 ・肌刺激がないよう、手で優しくつける
となります。

どんなにいい化粧水をつけても、正しいつけ方をしないと、効果が半減してしまうこともあります。特に、肌を擦ったりするのはNGです。
では実際にどのように化粧水をつけるのがよいのか、手順をご説明します。

①手で化粧水を温め、優しく顔全体をおおう

②手のひらで、化粧水を顔全体になじませる

③化粧水をあらたに手にとり、乾燥しやすい目元や口の周りに化粧水を指の腹でなじませる。

④手のひらが肌に吸い付くくらいまで、化粧水が肌になじませる

化粧水の適量は製品にもよって異なりますが、500玉大くらいの大きさが目安です。

化粧水以外の乾燥対策

化粧水以外でも、乾燥肌対策をすることができます。

洗顔

肌刺激になるので、ゴシゴシこすったりせず、優しく洗い、洗顔後すぐに化粧水・乳液又はクリームをつけることが基本となります。

また、寒い時期になると、お風呂場などの温かいお湯で顔を洗われる方もおおくなると思います。
しかし、熱すぎるお湯は皮膚刺激になり、また必要は皮脂まで洗い流されてしまいます。
洗顔時には、お湯の温度は30℃~34℃くらいの低めの温度のぬるま湯で洗顔をしましょう。

洗顔料はオイルタイプやシートタイプのものだと、乾燥肌になったり、肌あれの原因になるので、クリームタイプや水性ジェルタイプがオススメです。

それでも乾燥肌が気になる方は、朝の洗顔は洗顔料を使わず、ぬるま湯だけにしてみる、などして様子を見てみましょう。

入浴

洗顔同様、熱いお湯は皮膚刺激になるので、お風呂に浸かる際には38℃~40℃くらいのぬるめにすることをオススメします。42℃以上では体の肌の皮脂が溶け、水分量は一気に低下してしまいます。

また、長風呂には注意が必要です。15分以上お湯につかっていると、肌水分はどんどん低下し、バリアの働きをするセラミドが流れ出てしまいます。

体を洗う時には、泡や液状ボディソープではなく、固形石鹸をオススメします。
泡や液状のボディーソープでは、泡立ちをよくするために界面活性剤が使用されていることが多く、肌の潤いを奪ってしまったり、肌刺激になることがあります。
一方で固形石鹸は、その界面活性剤の含有率が泡や液状のものと比べて低いです。
肌刺激の原因になる、着色料や香料を使用していない、無添加せっけんであると尚よいでしょう。

体を洗う時も、ゴシゴシこするなどの摩擦には充分注意し、ナイロンタオルなどは使わず、手で優しく洗ってください。背中を洗う時も、絹タオルを使用するなどして、できるだけ、摩擦による肌刺激は避けるようにしましょう。

食生活

食生活が乱れると、乾燥肌やニキビなどの肌トラブルが表に出がちです。
食生活を改善し、体の内側から乾燥肌をケアしていきましょう。

まず、大切なのは水分補給を意識的に行うことです。
特に、入浴中では300mL~500mLもの水分が汗として体の外に出てしまいます。
入浴前後では、水分を300mLくらいとるようにしましょう。

また、お肌にいい食べ物としては以下のようなものがあります。

 ・乾燥肌改善
  ビタミンA(例:ウナギ、ニンジン)
  鉄分(例:牛肉・レバー(特に豚🐽))
 
・肌の抵抗力
 タンパク質(例:赤身肉(牛ひれ・豚モモ・鶏ささみなど))
 ビタミンB群(例:豚肉)
 カルシウム(例:桜エビ・シラス・チーズ)

そのほかにも、糖分のとりすぎは皮膚の抵抗力を下げてしまうので、充分注意しましょう。

また、動物性油よりも植物性油の方が、不飽和脂肪酸が多く、血液循環がよくなり、体にも良いです。
バターではなくオリーブオイルにかえるなどして、植物性油をとるようにしましょう。

まとめ

今回は乾燥肌の方向けに化粧水の選び方とオススメの化粧水、化粧水の使い方のポイントや、化粧水以外の乾燥肌対策についてお話ししてきましたが参考になりましたでしょうか。

化粧水はもちろん、洗顔や入浴、食生活など、体の外からも内からもケアしていき、乾燥肌を対策・改善しましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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