化粧水だけで本当に美白になれるの?


肌をきれいに保つためにかかせないのが化粧水です。化粧水の中には「美白化粧水」というものもあり、美容に関心のある女性を中心に人気となっています。とはいえこの美白化粧水、化粧水だけで本当に美白になれるのか知りたい、という人もいるのではないでしょうか。そこでこの記事では美白化粧水の使用を検討する際の参考になるよう、その効果や有効成分、使い方などについて詳しくご紹介します。

【美白化粧水の効果とは?】

美白化粧水の主な効果は、メラニンの生成を抑えてシミやソバカスを防ぐことです。紫外線を浴びると肌の内部にあるメラノサイトという色素細胞が活性化し、メラニンを生成します。メラニンは通常ターンオーバーによって排出されますが、紫外線を浴び続けたりなどして過剰に生成された場合、うまく排出できなくなることがあります。この、排出されずに蓄積されたメラニンがシミやソバカス、色素沈着の原因です。美白化粧水に含まれる美白有効成分にはメラニンの生成を抑える効果があるため、肌を白く保つことが期待できるというわけです。

【美白有効成分の種類とは?】

美白有効成分として認められるためには、厚生労働省の厳格な基準をパスしなければなりません。美白有効成分には「メラニンの生成を防ぐもの」と「メラニンを還元するもの」、そして「肌のターンオーバーを整えて排出を促すもの」という3つの主な種類があります。自分の肌の状態に適した美白有効成分を選ぶのが肝心です。メラニンの生成を防ぐ代表的な有効成分は「アルブチン」や「カモミラET」などです。また、「ビタミンC誘導体」はメラニンの還元を促しますし、「リノール酸S」はターンオーバーを促します。

【美白化粧水の価格相場は?】

美白化粧水の価格は2,000円から3,000円台が相場ですが、安いものなら1,000円以内で買えるものもあります。その逆に高いものだと20,000円を超えるものも存在しますし、10,000円台も珍しくはありません。美白化粧水は継続して使用してこそ効果が期待できるものなので、効果や相性だけではなく価格なども総合的に判断して選びましょう。

【美白化粧水の正しい使用方法】

美白化粧水の効果を最大限に得るためには、正しい使用方法を守る必要があります。その中でも特に注意したいポイントは次の3つです。

■部分的ではなく全体的に使うこと

美白化粧水は全体的にムラなく使うよう心がけましょう。というのは、シミやソバカスがないように見えても、肌の奥には蓄積されたメラニンが潜んでいる可能性があるからです。全体的に塗ることで、そういった部位からのシミやソバカスの発生を予防できます。気になるポイントがある場合には、顔全体に塗ったあとに重ね塗りするとよいでしょう。

■使用料を守る

美白化粧水に限らず、化粧水はパッケージに記載されている使用量を守るのが基本です。使用量を減らすと顔全体に塗れなくなり、ムラになる可能性が生じます。また、指のすべりが悪くなることがあり、摩擦で余分に肌を刺激しかねません。美白有効成分の効果を得るためにも、使用量はきちんと守りましょう。

■塗っていく順番を守る

美白効果を得るためには、塗る順番を守る必要があります。まず洗顔し、肌を整えます。美白化粧水を塗るのはその次です。まんべんなく顔に塗り、シミやソバカスを予防します。乳液やクリームは美白化粧水の後に塗りましょう。そうすることで油分を補えますし、保湿の仕上げとなるからです。また美白化粧水は適量を額や鼻、両頬におき、顔の中心から外に向かって円を描きながら塗ります。

【美白化粧水に副作用の可能性】

美白化粧水を使用すると次のような副作用がでることもありますが、美白成分による影響です。症状がひどくて回復しない場合は使用を中止し、医師の診断を受けましょう。

■乾燥してかゆみが出る

保湿が足りない場合、乾燥してかゆみが出ることがあります。この場合は適正量をたっぷりと使うことで、ある程度予防できます。また、セラミドやヒアルロン酸、コラーゲンなどの保湿成分が配合された美白化粧水を選ぶのも大事なポイントです。

■ヒリヒリする

美白化粧水を使ってヒリヒリする場合、原因として挙げられるのは洗顔回数が多いことです。何度も洗顔していると皮脂や角質が洗い流されるため、肌のバリア機能を保つことができなくなります。その結果、化粧水がヒリヒリと痛く感じられるというわけです。また、肌をこすり過ぎたり、肌に合わない美白化粧水を使ったりすることも原因の1つです。

■赤く腫れる

美白化粧水を使うことで「かぶれ」が発生すると、赤く腫れる場合があります。肌のかぶれは誰にでも起きる可能性のあるものです。このかぶれは使用前にパッチテストをすることで、ある程度予防できます。また、肌をよい状態に保つのもかぶれ対策になります。かぶれたときには石鹸でやさしく洗い流し、ひどい場合には薬局や医師に相談しましょう。

【美白化粧水の選び方とは?】

美白化粧水を選ぶときに最初にチェックするポイントは、自分の肌質です。肌質には「普通肌」や「乾燥肌」、「脂性肌」や「敏感肌」などがあります。自分の洗顔後の肌質を知り、それに適したものを選ぶのが大事です。苦手な成分が入っているものは避けましょう。
また、美白有効成分をチェックし、肌の状態に合わせて選ぶことも忘れてはいけません。どれがよいか分からないときにはお店のスタッフに相談してみましょう。
有効なアドバイスをしてくれることがあります。使用感も見逃せないポイントです。心地よい使用感のものを選ぶのが、長く愛用するためのコツです。

【年齢によって美白化粧水を使い分ける必要がある?】

肌の状態は人によって異なるものであり、一概にどの年代だからこうしなければならない、ということはありません。年齢というよりも、肌の悩みに合わせて選択するのが肝心です。たとえば10代だとしても、くすみが気になるようなら美白化粧水を使ってみることをおすすめします。ただし年齢を重ねるにつれ肌の悩みが増える傾向は見られるので、年齢を考慮して選ぶのも大切です。年齢が上がるにつれ肌は乾燥しやすくなるので、ある程度の年齢になったら保湿力のあるものを選ぶようにしましょう。

【美白化粧水だけで白くなれるの?】

美白化粧水はメラニンを抑制し、シミやソバカスの発生を予防するためのアイテムです。すでに存在しているシミやソバカスを、美白化粧水で消すことはできません。あくまで美白化粧水は補助するためのものです。継続して使うことでシミやソバカスを防ぎ、色素沈着を予防して肌を白く保つのが美白化粧水の役割だと言えるでしょう。またくすみを解消することで、見た目の印象がよくなる効果も期待できます。

【肌の状態に合った美白化粧水を使用してきれいな肌を保とう!】

美白化粧水には厚生労働省が承認した美白有効成分が含まれており、シミやソバカスを予防する効果が期待できます。とはいえ美白化粧水ならどれでもよい、というわけではないので注意が必要です。美白有効成分には幾つかの種類があり、それぞれ効果が違います。また、肌のタイプや相性によっても選択肢が異なります。自分の肌に合った美白化粧水を選び、きれいな肌を保ちましょう。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする